N.A. Network(中川晃教FC) 新年会  原宿クエストホール

今年の道楽事始は、大好きな中川晃教くんのファンクラブ会員限定の新年会。
『MOZART!』真っ只中の先月7日に、いつものFCメールでの急遽の告知だったから、既にお正月の予定を組んでしまい、行きたくても行けなかった人も多かったんじゃないかな。
以前のFCの時は、こういう集いには食指が全然動かない性質だったんだけど、その後知り合ったあっきーファンから『行った方が楽しいよ』と薦められ、それからは、集いが有れば極力参加している。

今回の会場は、ワタシ的にはイッセー尾形さんの一人芝居等で通い慣れた、原宿のクエストホール。昨年の椿山荘に比べたら、非常にポップでカジュアル。それでも、新年会だから、余り砕け過ぎた服装でも、ねぇ。それに、あっきーの集いには、【ドレスコード】なるものがいつも設定されていて、今回は“真珠、白、輝くもの”。
ところが、お正月明け早々に、家族共々、重症の風邪を引き込んでしまい、寝正月....。それでも、仕事始めの四日は頑張って出勤しましたよ〜。ハイ。

今日も、支度が間に合うギリギリまで寝ていて、どうにか起き出して出発。
狭い会場だからか、昼の会と夜の会の二回の開催となり、私は指定しなかったけど夜の会だったので、結果的には有り難かった。昼の会だったら、もしかしたら欠席していたかもーー。

原宿駅に着いたら、国立競技場でのライヴが丁度終わった時刻らしくて、物凄い人出。人の波を掻き分けて、駅から何とか脱出したけど、通りの人出も凄かった。流石は、明治神宮最寄り駅。お正月にこの界隈に出没したくないと、改めて思った。

開場時刻に間に合って到着したら、ガラス扉はまだ閉じたままで、扉前から階段下までの長い列。皆さん、思い思いの格好をしているなぁと思いながら、列の最後に並んだ。15分程度で中に入れた。会員はロビーに用意されたオードブル等で軽くお腹を満たした後、ホール内の指定席に着席し、あっきーの登場で会が始まる趣向。

スタインウェイのグランド・ピアノと、その蓋の先端辺りにギター一本と椅子。椅子はもう一脚。それらを凹型に囲む様な座席配置で、三つのブロックに分かれていて、私は真ん中のブロック二列目。あっきーがピアノを弾く為に座ると丁度真ん前という絶好の位置。私達の間は、数メートル無い様な、極至近距離。この濃密感は凄い。FC限定の会という特権だろうか。

ホールに入って、ピアノを目にした時、今日は沢山歌ってくれそう〜っ、って期待が一気に高まった。
その期待通りに、十曲+α 歌ってくれた。昼の会で話し疲れたのか、夜の会は話が少なめで、体調の悪い私には好都合だったし。
“今日は「チョイ悪」で決めてみた”とか言った後、相変わらずのポケポケ〜な話し振りで、“今日の僕のテーマが解った人は?”と再び問い掛けた時には、思わず「チョイばか」(失礼!)って言いそうになっちゃったよぉ〜。そうしたら、“ナチュラル=自然体”だそうでーーー。ハハァ〜ン。まぁ似た様なものですな。

まぁ、それはともかく、歌った曲目を記録として、書き留めておこうかな。

1.ブルースカイ
2.愛したあなた
3.I WILL GET YOUR KISS
4.SADNESS
5.終わらないクリスマス
6.僕こそ音楽(『MOZART!』より)
##おまけ##(ちゃんと全部は歌っていない)
♪メリー・ジェーン つのだ☆ひろ ♪ルート66 Nat King Cole ♪イマジン ジョン・レノン
7.マタドール 
8.砂漠
9.Amazing Grace 〜 FOREVER AND MORE

やはり、興が乗って歌っているあっきーは最高だ!!

 今月の道楽予定

今年は、毎回の更新は難しくても、一ヶ月間の予定だけは書いていこうと思っています。

1.  5日 N.A. Network(中川晃教FC) 新年会  原宿クエストホール
2. 12日 『寿初春大歌舞伎 夜の部』  歌舞伎座
3. 14日 Inouekabuki☆號 『IZO』  青山劇場
4. 19日 『寿初春大歌舞伎 昼の部』  歌舞伎座
5. 20日 東京フィルハーモニー交響楽団 定期演奏会
6. 25日 文化庁新進芸術家育成公演 『お気に召すまま』 新国立劇場小劇場
7. 26日 Inouekabuki☆號 『IZO』 (二回目)  青山劇場
8. 30日 NODA・MAP 『キル』 前楽 (二回目)  シアターコクーン


☆迷っているもの
 『夢のひと』、英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団 『コッペリア



今月は、えぇぇ〜って位に少ないです。二月三月は既にかなり入っているので、自重気味です。

 ゆっくりと、丁寧に、

随分とご無沙汰してしまいました。
と言いましても、この間、念の為に数えてみたら、
一昨年2006年は243本、昨年2007年は237本
の舞台・ステージに出掛けていました。

道楽三昧の暮らしは相も変わらずといったところです。
道楽が立て込んで来ると、言わずもがな、一日の生活が疎かに成る一方。仕事場から道楽に直行し、帰宅するとその日の雑事を済ませるのが精一杯となってしまい、blogの更新どころではない毎日。
そんな日々も、それはそれで楽しいのですが、それでも生身の人間ですから、一日一日と歳を取ります。
頭痛持ちではなかった筈なのに、この一年余りの間にすっかり頭痛持ちに成り、月に一度や二度は激痛に襲われる有様。....歩調を落とす努力も必要に成って来たのでしょう。

そんなこんなを考えた理由でもないのですが、
今年の私の“生き方テーマ”は、
ゆっくりと、そして、丁寧に、
です。

しかし、言っている傍から何ですが、blog自体を丁寧にゆっくりと書いて行く予定では無いのです。私の場合、そうしてしまうと、一つの舞台のblogが尋常な長さでは無いので....。

まぁ、とにかく、今年は年初からテーマがバッチリと決まってしまい、こんな珍しい年も有るのね、って言うところかな。

新しい年を迎えましたね。
今年はどんな一年に成るでしょうか。

暫く休んでいましたが、背景を替え、気分も新たにしてボチボチと再開して行こうと思っています。

今年の初芝居は、4日の劇団☆新感線『朧の森に棲む鬼』、そして夜は歌舞伎座です。
今年はどんな舞台が私達を待っていてくれるでしょうか。今年も大いに楽しみましょうね!

 演劇集団キャラメルボックス 2006チャレンジシアターVol.4 『俺たちは志士じゃない』 初日  サンシャイン劇場

 
作/成井豊真柴あずき
演出/マキノノゾミ
 
梅雨の真っ只中とドクターストップを理由に、今日もタクシーで劇場入り。そんな身分じゃ絶対にないんだけどーー、でも、仕方無い...。
 
今作品『俺たちは志士じゃない』は、今回が三演目。初演は1994年に「アナザーフェイス」と銘打って、当時の関西人気劇団「劇団惑星ピスタチオ」(その後、解散)から客演を招いて上演された。この時、私は、佐々木蔵之介くんや腹筋善之介くんを初めて観た。あの頃、東京では殆んど無名だった蔵ちゃんが、今ではテレビでも引っ張りだこの有名演劇人。随分、昔みたいに感じるなぁ〜、と感慨一入。再演は1998年。この時も観ている。そして、今回も観る事になり、この作品には何か不思議な縁を感じる。
 
ところで、「演劇集団キャラメルボックス」の舞台は、昨年三月に観た『TRUTH』以来。演劇鑑賞初心者の頃は毎回観ていた劇団だから、名前を聞くと、その頃を思い出してとても懐かしいけれど、ここ数年は上川隆也くんが出演する公演だけを観る様になってしまっている。過去のレヴューにも書いているが、最近作の脚本や演出に続け様に落胆してから、自然に足が遠のいてしまったのだ。
でも今回は、文学座所属の浅野雅博くんが客演するので、最初から観ると決めていた。つまり、お目当ては浅野くん。キャラメルの舞台に文学座の役者さんが出演するのは、勿論、浅野くんが初めてとか。そりゃあそうだと思うけれど。新劇畑からはもう一人、青年座大家仁志さんが客演するし、演出は「劇団M.O.P.」主宰のマキノノゾミ氏なので、浅野くんだけが浮いてしまう事態は無いだろうが、実際に観てみるまではちょっと心配。
 
客席に着き、定時になると、キャラメル恒例の“前説”が始まったが、いつもと様子が全然違った。キャラメルを陣頭指揮する、「キャラメルの顔」である加藤昌史エグゼクディヴ・プロデューサーが出て来ない。そればかりか、新人役者らしい男女二人は歌舞伎の黒子スタイルで、何も喋らず、“だんまり前説”なるものを始めた。芝居導入前の緊張感を損なったり、芝居内容と掛け離れたチグハグな雰囲気を創られては困る、そしてその空気を本編に引き摺られるのは言語道断、という事なのかな。いずれにしても、だんまりなので五分も掛からずに終わってしまい、芝居自体は二分押しで始まった。
 
簡単なあらすじ
舞台は幕末の京都。江戸生まれの元大工・神田松吉(浅野雅博)と品川竹次郎(細見大輔)は、武士に成りたくて新選組に入ったが、浪士達に取り囲まれて敵前逃亡。敵前逃亡は切腹という法度に怖れを為し、新選組には戻らずに脱走。逃走中に飛び込んだ旅籠の風呂場で、衣服を盗んで着替える。これらが坂本竜馬中岡慎太郎の衣服類だったから、話はややこしい展開に転がり出す。
偶然出会った岩国藩士・鶴橋清之助(左東広之)に、案の定、坂本竜馬中岡慎太郎に間違えられ、由緒有る和菓子屋の土蔵に匿われた二人。事態は大きく膨らみ出し、逃げようにも逃げられなくなる。まして、本当の正体がバレたら、新選組に突き出される。一刻も早く江戸に逃げたいのだが、止むを得ず、坂本と中岡に成り済ます二人。しかし、そこへ桂小五郎(西川浩幸)が現われたから、話はますますややこしい展開に。
結局、桂の策略に嵌められた二人だったが、匿われている間に、本当に進みたい道が見えてくる。竹次郎は、京に残って討幕派の志士となる道を選ぶ。松吉は、初志貫徹で、武士をすっぱりと捨て去り江戸に帰る決心は固く、最後は、小料理屋の仲居であり、討幕派志士達の伝令を務めていたかえで(温井摩耶)と共に江戸を目指すのだった。
 
今回は、マキノ氏の希望で「再演」ではなく「リメイク版」なので、脚本を大幅に書き換えたそうだし、大道具を含めた演出も全く違った舞台に仕上がっていた。と言っても、初演、再演の舞台を事細かく覚えている訳ではない。覚えているのは、舞台の主眼、或いはテーマと言っても良い部分。それは、松吉と竹次郎が脱走した理由に大きく重なっている。原本の彼らは、敵前逃亡と言うよりは人殺しが出来ない、刀で人を斬り殺す事がどうしても出来なかった。当然、周囲からは睨まれる。それで脱走するしかなくなったのだ。今回の松吉や竹次郎よりも、もっともっと心優しく、だからこそ切羽詰っていた。今回の彼らは、もう少し主体性が強い。
それから、今舞台は、老舗の和菓子屋の裏庭部分と土蔵の舞台装置に固定されたワン・シチュエーションの形を採っているが、以前のバージョンは、岩国藩の庭先を中心に、幾つかの場に転換したと思う。
何より一番大きく違うのは、舞台の空気。特に、初演は、若くて勢い有るキラキラしたスピード感と粗っぽさと、だからこその胸にキュンと来る切なさが残ったけれど、今回は、初演と同じく「青春」を扱ってはいるが、一から十まで大人の舞台だった。その一方で、現実的な舞台装置に代表される様に新劇に近い風味、という感想も出るだろうが、私は寧ろ逆の感想を持った。浅野くんと大家さんとマキノさんだから、新劇寄りは間違いないと予想していたが、意外な程、新劇ではなかった。新劇でもキャラメルでもM.O.P.でもなく、もっとニュートラルなものを感じ取った。良いんじゃないかな、こういう路線も。
もう一つ。今作品は、時代劇だから全員が当然和服姿なのだが、今回の着こなしは全員が素晴らしい。所作もきちんとしている。以前観た時は、アンケート用紙に思わず書いてしまった程に酷い着方をしていたけれど、今回はマキノさんが着付けの先生を連れて来たのだろうか。きちんとしていて安心した。
 
役者さんについて。
松吉役の浅野雅博くん。マキノさんの演出に拠り、役者さん達は或る程度の統一性が保たれていたので、浅野くんだけが浮くという事態は杞憂に終わった。寧ろ、文学座には居ないタイプの同年代の役者さん達に囲まれている姿は、観ていて嬉しかった。浮いてないよ、馴染んでるよ、って思えたもの。一つだけ言うと、一言だけの台詞をボソッと言う言い方や、その時の間の取り方は、西川くんや坂口さんの方がずっと上手くて、『春と爪』の時にも思ったけれど、今時の若者言葉を台詞として言う言い方に慣れていないのかと思えた。でも今日は、客席側も客演陣に遠慮している空気が歴然と在って、浅野くんのギャグには笑いが控え目。これはちょっと寂しかった。公演日数が経つ内にお客様扱いは薄れてくるかな。
松吉が思いを寄せるかえで役の温井摩耶さん。お化粧方法といい芝居といい、キャラメルと言うよりは新派っぽい役者さんだった。色っぽいし上手い。浅野くんよりもお姉さんに観えるけれど年下らしい。キャラメルに前から居た?! この人が相手役で良かった。
桂小五郎役の西川浩幸くん。彼が登場した途端に客席が沸いた。流石はキャラメルの看板。*1それに、やっぱり上手いわ、この人。毎回同じ創りにも観えるんだけど、でも毎回新鮮。不思議な人だ。いつも思うんだけど、台詞の言い回しとカーテンコールの話し方が全然変わらない人でもある。そこもまた不思議な人。
和菓子屋の女中頭ぬい、実は女忍者(?)役の坂口理恵さん。物凄い存在感だった。彼女が出て来ると、全員が喰われてしまう。西川くんでさえ、負け気味。小劇場系で二十年近くも棲息している役者さんはやはり違う。西川くんと坂口さんが、劇団ベテラン役者としても役回りとしても、客演陣とキャラメル陣の繋ぎ役だった事は、この舞台に幸いした。

*1:“ミスター・キャラメル”と私は呼んでいる。

『メタル マクベス』東京公演千穐楽が近付く今日この頃、今月から来月に掛けての重点演目*1の残り二つが次々に幕を開ける。それにしても、この二演目の公演期間がほぼ丸被り状態。頭の痛いところだ。一方は発表が早かった為、チケット手配を早々に済ませていたから、もう一方を道楽スケジュールに入る余地が少なくなってしまい、結局、東京では何度も観られないという理由で、地方まで追い掛ける事にした。一昨年の『エリザベート』と『キャンディード』の公演日程が被った時に、こういうのはもう勘弁して欲しいと思ったのに、今回は三つ巴。始まる前から戦々恐々としている。
道楽が無事に敢行出来ます様に! そして、その一つ一つが楽しめます様に!
 

*1:あくまでもワタシ的

 劇団☆新感線 SHINKANSEN☆RS 『メタル マクベス』 七回目  青山劇場

 
原作/ウィリアム・シェイクスピア
脚色/宮藤官九郎
演出/いのうえひでのり
 
東京初日以来の『メタル マクベス』平日鑑賞。
5/27に隣りの青山円形劇場で『MYTH』を観た時に、六時開演でも間に合う事は確認済だったのだけど、何しろドクターストップなので、仕事場を出た途端にタクシーを拾った。予想通りに楽勝で間に合い、多少の余裕を持って着席。
座席は初日と似た様な位置だから招待席が近くて、鴻上尚史氏と阿部サダヲくんの姿を確認した。
 
今日の舞台は、大々的な演出変更が行われたばかりなので、大きな変更は無かった。但し、一度観ただけでは一時的なのか持続的なのかの判断が出来ずに、わざわざ拾わなかったところも多々有るので、今回はその補足を中心に。
 

    • 冒頭の三婆シーン。林さんが梶原一騎作『あしたのジョー』を手にして、これは『マクベス』だと言い張り、その中の文章を読み上げるところ。ボクシング風パンチの振りをしながら、『マクベス!』、『マクベス!』...と繰り返していると、別の婆に本を取り上げられる。そして、『それは『マクベス』じゃなくて『打つべし』じゃないの。“マ・ク・ベ・ス” と “う・つ・べ・し” じゃ “ベ” しか同じじゃないじゃないの!』と指摘されていた。これは前回から。
    • ♪きれいは汚い、ただしオレ以外 のサビ部分の内野くんの音程が、今日初めて合っていた。松本初日以来、(音程が)変だ変だと思っていたのに、全然直らないから、何故だろうと訝しかったんだけど、ようやく合った。良かった。って遅過ぎか。
    • 同じシーン。間奏の時に、歌ううっちーと闘っているエクスプローラが、舞台中央階段上で、一瞬だけ背中合わせの図を創る。これがめちゃ格好良い。これは、前々回からの変更。つまり、6/4に観ていた事になるから、その前辺りからの変更か。
    • 炎の報告シーン。松さんの事務所からの差し入れが、ヤマザキのダブル・ソフトからサントリーのモルツに変更。
    • ランダムとローラがバイクを転がして登場するシーン。大きな声を出したランダムに、『どうしたんだ。そうか。冷蔵庫のプッチン・プリンを食べた事を怒っているのか...』と言う台詞。これは前回から言っていたけれど、今回はその台詞をうっちーも拾って、『....胃に膜をとか、プッチン・プリンとか、....』と入れていた。
    • マホガニー城屋上。いつもの様に、ランダム夫人とJrが退場する時のアドリブ。ずる○けについてを『隔世遺伝なら良いんですけどねっ!』とこれも定番化して来たみたいだ。
    • スコーピオンハート を歌ううっちーの声が擦れている。台詞は何とも無いのに、この曲以降、第二幕の歌も擦れていた。
    • レスポール王の葬儀シーン。実は前回から気付かなくても良い事に気付いてしまった。王の棺に献花をした家臣一同は、一旦、客席側を向いてハの字型に整列してしゃがみ、その後、棺側に向き直ってしゃがみ直す。この時、日頃からマント捌きには煩いうっちーは、マントが綺麗に翻る*1様に、わざと空気をはらませて向きを替える。しかし、狭い舞台上にほぼ全キャストがしゃがみこむので、人と人の間が狭い。だから、うっちーの翻したマントの先が、真後ろのじゅんさんの顔付近に丁度当たるのだ。じゅんさんはそのマントを払い除けるのではなく、自分の顔を腕で覆う様にして庇っている事を、うっちーは多分知らないだろう。じゅんさんも言わないんだろうなあ。
    • パール王の城を訪ねたグレコの台詞。前回の演出変更から「狼」が強調されているが、台詞面での補足も有った。忠誠心を試されている事を知ったグレコの台詞。『亡き国王から密かに譲り受けた紋章の欠片を、この身体に刻み付けております。』とか何とか。前回は慣れていない様子で、たどたどしく言うものだから、はっきりと聞き取れなかったけれど、今日は大体解った。
    • そして、毎回書き忘れるんだけど、♪明けない夜はSO LONG は、今回の舞台曲中一番格好良い曲だと、初回から思っていた。一番格好良い曲をうっちーではなく、未來くんが歌っているところが、この物語の末路を暗喩している様で、何だか物哀しかったりする。
    • 書き忘れ、その二。最後の曲目 ♪私の殺意/失意 でのランディ夫妻のデュエット。たか子ちゃんの硬い声質と内野くんの軟らかい声質の対比が、多大な効果を上げている。それぞれの持って生まれた声質が、図らずも今舞台の役回りに当て嵌めた様にピタリと合致した。クドカンといのうえさんの冴えに、毎回素晴らしいと感心する一時。
    • これもいつからか忘れたけれど、まだ書いていないので。書き忘れ、その三。鋼鉄城に忍び込んだJrは、禿げを隠す為に、海のトリトン風鬘を被っているが、ラストの集中電源を落とすシーンで感電死する時には、感電した時に青い光を放つ豆電球状のものが付いた別物の鬘に取り替えている。

 
東京公演も残り少なくなった。何回観ても飽きない舞台だし、一回々々を大切に観て行きたい。

*1:うっちー的には、ここが肝心