PLAY系

 二月分のまとめ書き その一

9. 1日 『チェーホフ短編集』 あうるすぽっと初めての劇場なので早目の到着を心掛け、目論見通りに開場前に到着。地下鉄に直結したビルの階上に劇場が入っているので便利だし、出来たばかりでとても綺麗な建物。開場時間まで、ロビーに設えられた椅子に座…

 劇団☆新感線プロデュース Inouekabuki☆號 『IZO』  青山劇場

作:青木豪 演出:いのうえひでのり主な配役岡田以蔵 森田剛 ミツ 戸田恵梨香 武市半平太 田辺誠一 島村源兵衛 千葉哲也 勝海舟 粟根まこと 坂本竜馬 池田鉄洋 田中新兵衛 山内圭哉 山内容堂 西岡徳馬 寅之助 木場勝己 『月刊Theatre Guide』掲…

 演劇集団キャラメルボックス 2006チャレンジシアターVol.4 『俺たちは志士じゃない』 初日  サンシャイン劇場

作/成井豊+真柴あずき 演出/マキノノゾミ 梅雨の真っ只中とドクターストップを理由に、今日もタクシーで劇場入り。そんな身分じゃ絶対にないんだけどーー、でも、仕方無い...。 今作品『俺たちは志士じゃない』は、今回が三演目。初演は1994年に「…

 シリーズ「われわれは、どこへいくのか」③ 『やわらかい服を着て』 前楽  新国立劇場 小劇場

作・演出/永井愛 新国立劇場演劇部門の今年のシリーズ三作目で、シリーズ締め括りの演目。今日は前楽。 簡単なあらすじ 物語は、2003年のイラク戦争開戦前夜から現在までの三年間を、架空の小さなNGOグループ「ピース・ウィンカー」を舞台に、そこに…

 SIS company 『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?』  シアターコクーン

作/エドワード・オルビー 演出/ケラリーノ・サンドロヴィッチ この作品は、私にとっては大一番のタブー作品と言うか、忌避してきた作品。と言うのも、まだ若かったと言うより本当に子供だった頃、渡辺美佐子さん主演の同作品を観た事がきっかけで、舞台鑑…

 大人計画 『まとまったお金の唄』 千穐楽  本多劇場

作・演出/松尾スズキ 熾烈なチケット大争奪戦にあっさりと完敗し、どうしたものかと思っていたところ、幸運にもチケットをゲット出来た友人から譲られたのが、今日の千穐楽チケット。ウーマン・リヴ『七人の恋人』も観られなかったから、大人計画メンバーの…

 青山円形劇場プロデュース 『MYTH 〜ミス〜』  青山円形劇場

構成(作)・演出/鈴木勝秀 青山劇場と同じ敷地内に立地する劇場。今日は、その青山円形劇場に出掛けた。 今週平日に観た二本の舞台は、偶然にもどちらの主役も某大手アイドル事務所所属。しかし、観劇後の感想は真逆だった。片方は、発表当時から大変な話…

 『白夜の女騎士 (ワルキューレ)』  シアターコクーン

作/野田秀樹 演出/蜷川幸雄 今月は、チケット争奪の激しかった舞台が続く。 今日の舞台も、その内の一本。それでも、自力で確保出来ただけマシと思わなくてはいけないか。 この作品は、劇団夢の遊眠社の絶頂期、1986年に上演された野田秀樹氏の伝説的…

 バレエ 『こうもり』 初日  新国立劇場 オペラ劇場

振付/ローラン・プティ 音楽/ヨハン・シュトラウスⅡ世 振付指導/ルイジ・ボニーノ 指揮/デヴィッド・ガルフォース 管弦楽/東京フィルハーモニー交響楽団 <主なキャスト>ベラ/アレッサンドラ・フェリ ヨハン/ロバート・テューズリー ユルリッヒ/小嶋…

 劇団青年座公演 183 『殺陣師段平』  THEATRE1010

作/長谷川幸延 補綴・演出/鈴木完一郎 昨年六月に脳梗塞で入院し、九月の主演舞台『夢・桃中軒牛右衛門の』を降板した津嘉山正種さんの復帰第一作。 この作品は、かつて長谷川幸延氏が新国劇に書き下ろし、映画化もされている。 青年座では、二年前に「創…

 シリーズ「われわれは、どこへいくのか」② 『マテリアル・ママ』 千穐楽  新国立劇場 小劇場

作・演出/岩松了 新国立劇場演劇部門の今年のシリーズ二作目。今日は千穐楽。 岩松了さんの作品は、どちらかと言えば苦手なので、最近は観ない事も多くなったけれど、今回はシリーズものだし、たまには観るかな〜と出掛けた。 舞台装置は、日本家屋らしい一…

 『ライフ・イン・ザ・シアター』 三回目 前楽  世田谷パブリックシアター

脚本:デイヴィッド・マメット 演出:ポール・ミラー 翻訳:小田島恒志 今公演の初日と北千住千穐楽を観て、今日は三回目の鑑賞。ワタシ的には今日が観納め。 劇場は北千住から世田谷に移っている。 前回観てから丁度三週間経っているが、前回は完成版と思え…

 シス・カンパニー公演 〜二本立て上演〜 『父帰る/屋上の狂人』  シアタートラム

作/菊池寛 演出/河原雅彦 今月、東京で上演されている舞台の中で、注目度、チケット獲得困難度共に、間違い無く上位にランクされる舞台を観に行った。 まず最初に、今公演にはこれまでの演劇常識を覆した、一つの事実が在る。それは、「一日三公演」(文字…

 トライアングル制作・紀伊國屋書店提携 『歌語り 狂雲坊主 一休宗純物語』  紀伊國屋サザンシアター

作・音楽/小椋佳 演出/宮崎握巳 音楽監督/福井崚 シンガー・ソングライターの小椋佳氏が、何年か前からオリジナル・ミュージカルを創作している事は、演劇系雑誌をよく読むので自然に情報として認知していたけれど、その舞台は未だ観た事はなかった。 今…

 『秘密の花園』 THEATRE1010

作/唐十郎 演出/三枝健起 昨年辺りから、都内中規模劇場において唐十郎作品の上演が流行っているらしい。私が観た作品は、新国立劇場小劇場『盲導犬』とシアターコクーン『調教師』の二本。 そして、今回が三本目。 実は、唐さんの紅テント小屋上演を観に…

 クレネリ ZERO FACTORY Vol.8 『春と爪』 千穐楽  下北沢駅前劇場

作/大岩真理 演出/森さゆ里 文学座・浅野雅博くんが、急遽の代役出演。 という事で、当初、スケジュールに入っていたクラシック・コンサートの予定を変更してまで駆け付けた公演。 割引チケットが出たらしいが、今日は千穐楽だからか、超満員。立ち見まで…

 『滝沢演舞城』 二回目  新橋演舞場

歌舞伎座昼の部がはねた後、偶然に一緒の回を観ていた観劇仲間の二人と、ワッフルを食べながら暫しの歓談。 その後は、私一人だけ、演舞場へ向かった。 前回観たのは、三月十一日。あの火事騒ぎの前だったので、本来の演出バージョンを観ている。本物の火を…

 『びっくり箱 ー姉妹編ー』  紀伊國屋ホール

原作/向田邦子 脚本/中島淳彦 演出/福島三郎 原作者、脚本家、演出家、そして出演者陣と、どれを取っても興味深い方々ばかりなので、即、観る事を決めた公演。 あらすじ 昭和の終わり頃。長野県のと或る町に在る、岸本家。その茶の間が舞台となる。 岸本…

 NYLON100℃ 28th SESSION 『カラフルメリィでオハヨ 〜いつもの軽い致命傷の朝〜』  本多劇場

作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ 今作品の初演は1988年8月。その後、1991年、1997年と改訂しつつ再演を重ね、今回は九年振り、四回目の上演。 この作品は、主宰・ケラ氏が、当時、実父の看病とリンクさせながら、看病するベッドの傍ら…

 劇団民藝公演・紀伊國屋書店提携 『審判 神と人とのあいだ 第一部』  紀伊國屋サザンシアター

作:木下順二 演出:宇野重吉 補演出:兒玉庸策 1970年、『神と人とのあいだ』第一部として、日本の戦争責任が問われた極東国際軍事法廷、所謂、「東京裁判」での様々な問題点を扱った『審判』が、宇野重吉氏の演出により上演された。木下順二氏の戯曲で…

 TPT 第54回公演 『皆に伝えよ! ソイレント・グリーンは人肉だと』 千穐楽  ベニサン・ピット

作・演出:ルネ・ポレシュ 訳:本田雅也 日本語台本:木内宏昌 美術:ヤニーナ・アウディック かなり無謀なスケジュールだったが、年末の文学座忘年会で少しだけお話しした長谷川くんの仕事振りが観たくて、どうにか予定に滑り込ませた。 到着すると、入口前…

 花組芝居 素ネオかぶき 『ザ・隅田川』  草月ホール

脚本・演出・出演:加納幸和 最近色々と喧しい赤坂御所を左手に見て、草月会館に向かう。 1996年初演作品の、十年振りの再演。 96年版は、旗揚げ作品『ザ・隅田川』を、揃いの紋付袴、白塗り無し、小道具も最小限という「素ネオかぶき様式」に変更して…

 シリーズ「われわれは、どこへいくのか」① 『カエル』  新国立劇場 小劇場

作:過士行 翻訳:菱沼彬晁 演出:鵜山仁 美術・衣裳:加藤ちか 毎年恒例に成っている新国立劇場演劇部門のシリーズ作品が、今年も新年度開始と共に、新たな幕開け。 今年は、『激動する時代の中で、われわれが未来へと継承すべきものを提示していく』という…

 『ライフ・イン・ザ・シアター』  北千住千穐楽 二回目  THEATRE1010

脚本:デイヴィッド・マメット 演出:ポール・ミラー 翻訳:小田島恒志 北千住初日に続き、今日は二回目の鑑賞。 座席も似た様な位置で、一階中程下手寄りの席。最初、届いたチケットの座席番号を見た時には、観難そうだなと思ったけれど、実際に座ってみると…